はじまりはここから。
近年、私たちの食は安心・安全を求めるように変化しています。
野菜作りの現場にも化成肥料から有機肥料、減農薬の野菜が欲しいという声が届くようになってきました。
野菜農家に限らず、畜産農家においても健康負荷・環境負荷を減らす流れは同様です。しかし畜産業が拡大・専業化するにしたがって、そこから発生する糞尿処理は大きな問題となりました。これは畜産農家はもちろん、飼料販売を営んできた私たちにとっても頭を悩ませる問題でした。
素晴らしい出会い。
糞尿処理は、たい肥舎をはじめ発酵処理等に過大な投資を必要とし、さらに生成された「たい肥」の供給先を確保する事も必須となるために、畜産農家にとって不安とリスクの種でした。
それでも「良い完熟たい肥」を生成することが、事業規模の拡大、経営の安定に繋がると信じて事業を営む畜産農家の方達がいました。彼らの不安とリスクを解消し彼らが作る「良い完熟たい肥」と、「この土地の野菜農家」とのすばらしい出会いを生む、それはまさに私たちに与えられた仕事でした。
そして、めぐり逢った野菜。
ここ、渥美半島(田原市)は古くから露地栽培の盛んな土地です。
キャベツ、ブロッコリー等の冬野菜は全国でも有数の生産地であり、秋から春までの寒暖の差が大きく、半島特有の北風(から風)が吹く気候から、「甘みののったおいしい野菜」ができる渥美半島ならではの利点があります。
畜産農家の精魂こめた完熟たい肥と半島の気候が生みだす冬野菜。これが私たちがめぐり逢った「より具体的においしさを示せる野菜」です。
そして、おいしい渥美半島の野菜と皆様とのめぐり逢いを生む、これも私たちに与えられた大切な仕事となっています。